伝説で、大和にいたといわれるいたずら狐の源九郎狐と播磨(はりま)の刑部狐(おさかべぎつね)は兄弟とされています。

刑部狐は、姫路城の天守閣五層目に住む老狐であり、たいそうな神通力を持っている白狐で、刑部大明神の正体だと言われています。
刑部狐は刑部姫のことであり、メスの狐であるため、兄弟というより、姉弟というのが正しいようです。


この刑部狐ですが、江戸時代の随筆集「甲子夜話(かっしやわ、松浦静山著)」には次のように記されています


姫路城城中にヲサカベという妖魔あり。城中に久しく棲み、天守櫓の上に居て常に人の入るを嫌う。
年に一度、城主のみ是に対面す。その他の人は恐れて登れず。城主対面のとき、その姿、老婆なりという。また、一書には、城主と対面するは十二単衣の美女ともいう

姫路城の大天守最上階には「刑部神社」という、刑部姫をまつる祠があるそうです。

彼女の正体については諸説があります。

刑部姫は、一説によると
光仁天皇の皇后・井上内親王と、その皇子だという刑部親王との間に生まれた、つまり母と息子の間に生まれた不義の子
であるとも言われています。

また、
伏見天皇に愛された刑部の局が後に咎めを受けて姫路に流され、その霊をまつったもの
とも言われています。


更には、
およし狐という老狐をまつった
もの


あるいはこの
およし狐と刑部の局が一体化したもの
とも言われています。

また、
姫路城の建つ姫山の地主神であり、築城以前からあがめられていた
という説等もある、とても興味深い狐様なのです。

源九郎狐と刑部狐が姉弟・・・?

その根拠となる文献等はあるのでしょうか?